考え方のフロー(掘削に伴う樹林化防止)

草地による方法は、ヤナギ類の成長に必要な光環境を制御(遮光の効果と適用条件 )することで、樹林化抑制に繋がるものとして実施される。

樹林化を抑制するためには、背の高い草本で高密度で地表面を覆われる必要がある(例えば、兼頭ら 2018溝口ら 2020)。また、そのタイミングも重要で、ヤナギの発芽前か実生の頃に覆われる方が良い

実際の整備においては、整備前に表土を取り置きし土壌にある種子や草の根茎を掘削後に戻すことで、早期に草地へと転換する例が多い(ガイドライン 2011)。

後志利別川の例:○で囲んだところは表土まきだしから10年経た箇所で樹林化に至っていない。

後志利別川の例:○で囲んだところは表土まきだしから10年経た箇所で樹林化に至っていない。

表土まきだし(草本の早期回復と高密度化)