ヤナギ類の場合、萌芽は伐採した切株や伐採する前後で落ちた枝から生じる(例えば、佐貫ら 2010)。
伐採した切株からの萌芽(切り株から伸びた枝は、萌芽幹あるいは萌芽枝という)
伐採時に落ちた枝(残枝)からの萌芽
除根は切株からの萌芽を防ぐことは可能だが、地面に落ちた残枝が再繁茂に繋がるケースもかなり多い。近年、ITコンストラクションの普及により伐採~除根処理も格段に速くなったが残枝により再樹林化が生じるケースも見受けられる。治水安全度や維持管理費にも直結するため、施工時には、切株だけでなく残枝の処置についても考えておかなければならない。
伐採した箇所と除根した箇所で、樹高の変化の違いを示した例。樹高を見ると両者に大きな違いがない。伐採後に適切に残枝の処理を行うことで再繁茂抑制に繋げられるかが課題(佐貫ら 2010)